ここはとさぎの壁打ち帳

好きがたくさんで人生目いっぱい手いっぱい。Twitter@tsgg081

私的BLUE/ORANGE振り返り

3〜4月に青山DDDクロスシアターでBLUE/ORANGEの再演があった。
成河さんのブルースは立場が近しいのもあって割と共感したし、千葉さんのロバートに怒りを覚えながらも憎みきれなかったし、クリスにもだいぶ翻弄された。
扱っていると思うものが、自分の仕事に全く無関係なものではなかったのもあって、未だに頭の中でぐるぐる考えてる。
手持ちのチケットを使い終わった後に整理しようと思いつつ、時間が経ってしまった。
以下に記載する台詞は、正確ではないことはご承知ください。

考えを考える

ぐるぐる考えてることの一つが、劇中でクリスが言った「(自分は)誰かの考えを考えてる」だ。
第二幕でロバートとクリスが話しているときに、元々は「ブルースがお前に自分の考えを植えつけてる」とロバートがクリスに言ったことがきっかけだった。
クリスも三幕でクリスがブルースやロバートの前で、初めは「俺はブルースが考えてることを考えてる」「ブルースが俺に自分の考えを植えつけた」とロバートが言ったことを話していた。
それが、次第に「(自分は)誰かの考えを考えてる。じゃあ俺は誰の考えを考えてるんだ?」と発していた。
私には、その台詞が衝撃だった。クリスにちょっと待って、と言いたかった。
それは、程度はどうあれ、クリス一人だけがやっていることではないのだ、と。

私たちは誰かと話したり、新聞や本やSNSを読んだり、音楽を聴いたり、ドラマや映画に舞台を見たりする。
そこには、大小様々な他人の気持ち、解釈、意思が含まれていたり込められたりしていることがあるだろう。
私たちが他人と話したり読んだり聴いたり見たりする中で、その大小様々な思いに気づいたり納得したり異なる思いを感じたりすることが大多数だろう。
その感じたものに影響を受けることもあるだろう。
受けたものを、自分の意見や考えとして昇華させることもあるだろう。逆もまた然り。
クリスは外部からの影響を受けやすいことは描写されていた(新聞の切り抜きやテレビを受けての「父」に関する虚言、上記のロバートの受け売りなど)。「ブルースの考えを考えてる」というロバートの「考えを考えている」し。
このときのロバートの言葉は、洗脳のようにも感じたけども。

その考えは誰のもの

クリスの「誰の考えを考えてるんだ?」という問い。
私の記憶が正しければ、それに答えは返されていない。はず。少なくとも、言葉では。
クリスに伝えられるなら、「自我がある限り、受け売りでもそれは自分の考えになるんじゃないか」と言いたい。
むしろ、受け売りから始まるのでは?
もしかして、クリスは1歳なのでは???*1
クリスは統合失調症の症状がありつつ精神面で幼いように感じた私なので、今思いついたこの解釈は間違ってはないのかもしれない(合ってるとは言ってない)*2
いずれにせよ、クリスに「誰かの考えを考えることは、決して悪いことではない」と伝えたい。限度はあるけど。

紆余曲折あり、結局は「ブルースの考え」ではなく「ロバートの考え」を「考えた」クリス。病院を出て行くクリス。また病院に戻ってくることが暗示されたクリス。
自分ではない誰かがいないと、その「誰かの考え」は考えられないけど、その接し方は合っているのか。
クリスがクリス自身の考えを考えられるときは来るのか。来ているのか。

終わりに

感想のような、考察のような、随分としっちゃかめっちゃかな文になった。やっぱりすぐ整理することは大切。そしてmy楽で感想ツイッターで打ってない自分を殴りたい。

ブルースとロバートは大学から学び直してはどうだろう。ブルースは、学部を選ぶところから勧めたい。

6月からエリザ脳だったところを引き戻してきたので、またエリザ脳に戻します。




今日はメタマクdisc1WOWOW初放送だったね、落ち着けるときに見よう